弊社ではこれまで「炭の家」で省エネや除湿、空気浄化などの研究開発を行って参りました。また、島根大学医学部との産学共同研究により、住まいに「炭八」を使うことでアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の治療や予防に役立つ可能性があることがわかってきています。
 アトピー性皮膚炎は、ダニなどの環境抗原(アレルゲン)が重要な増悪因子と考えられていますが、もともと日本は高温・多湿な気候風土のためにダニが発生しやすいことに加え、住宅の高気密・高断熱化により室内に湿気がこもりやすくなり、じゅうたん、カーテン、フトンなど、身の回りにダニが生息しやすい環境になっていると言われています。
 このような住環境に「炭八」を使用するとどうなるのでしょうか?
 「炭八」が余分な湿気を除湿し、多湿を好むダニの繁殖しにくい環境を作り出すことができるのです。
 平成15年4月から行った島根大学医学部との産学共同研究では、アトピー性皮膚炎の患者さん6名の住まいの床下や天井裏や敷布団の下に炭八を敷設して10ヶ月間症状の推移を観察しました。すると6名中5名の皮膚症状に顕著な改善が見られました。確認されたその効果は、平成17年第35回日本皮膚アレルギー学会で発表されています。
 この様な研究を進めていく中で解ったことは、フトンにダニが多いことです。人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われていますし、体温によりフトンが温められます。何しろ、1日の3分の1の時間をフトンで過ごす訳ですから、フトンを除湿しアレルゲンであるダニを減少させることは、非常に重要なことであると考えています。
 そこで新たに「炭八入りのすのこ」を開発し、ベッドのマットレス下に入れダニの減少を確認しアトピー性皮膚炎の治療に役立てるための産学共同研究を行う運びとなりました。
 この研究に先立ちまして、島根大学医学部小児科と弊社の主催で「子どものアレルギーセミナー」を開催いたします。多くの方のご参加をお待ちしております。

子どものアレルギーセミナー
 
 
テーマ『乳幼児のアトピー性皮膚炎の対応』
主催:島根大学医学部小児科・出雲土建株式会社
日時:2019年5月12日(日) 14:00〜15:15
場所:ラピタ3F ウェディングパレス 孔雀の間 (出雲市今市町87)